2024年4月24日

ひとこと

幸せな迫田孝也が観たい、今季も無理そう

19文字

ひとこと

好きな役者の大洪水なので視聴タイミングをはかってた『アンメット』観てオーバーヒートしてる……!

47文字

感想

『夏目アラタの結婚』映画化の報と完結に物語を振り返ると裁判中における品川環の人物像の描写が真っ先に浮かんできて、短いのに的確で乃木坂先生のまんが表現技法に打ちのめされる。12巻全巻通してこのシーンが一番好きってひとは読者中そんなにいないだろうけど……。藤田さんは脳内で勝手に黒田大輔をキャスティングしていたのでもしそうだったら奇跡だなー。柳楽優弥には間違いがないと勝手に信頼しているので渡り合える宮前が誰なのかも気になるところ。
#まんが

220文字

感想

『はじめてのひと』8巻
カナちゃんが印象の強い子だったのでKindleの一覧を見てびっくり。今回が意外にも表紙はじめてのひとなんだなどとくだらない冗談を思いついてしまった。もっともこんな時間に感想を上げる熱で暴れてる自分で察せという状態でもあるのですが。こういうときの感情を的確に表現する妥当なことばが見当たらずとりあえずはちきれそうって叫んでいますが、まさにはちきれそうです。
シェアードユニバースが大好きなので、登場人物内で主役がタッチ交代してそれぞれの生きてる時間が描かれる作品はど真ん中だし自分もオリジナル創作の世界観を構築するときはほぼ必ずそういうていで舞台装置を組み立てるんだけど、上手い人が描くとこうも極上な物語が編めるんだなぁとしみじみ尊敬してしまう。過去作品のほぼすべてを読んでいる谷川先生のシリーズの中で一番を選べと言われたら間違いなくこのシリーズが好きだ。デビュー作から追いかけてる方って大抵は初期〜中期くらいにどハマりする一作があってその後は自分の加齢とともにズレを感じることが殆どでいつもその感じにほのかな悲しさを抱くんだけど、谷川先生は一緒に年を拾いながら懐古しつつも今せつない物語を描いてくださるので心のポケットに常に忍ばせてるイメージを持っており。
そして今回収まってる二組もまたどちらもままならなくてみぞおちがぎゅーっとなるのよね。鳥野くんは本質的には恋愛がない一生であっても……いや、それどころか他人に伴走してもらわなくてもひとりで生きていけるだろうけど、そういうひととウッカリ営みを育んできてしまったカナが恋愛を燃料にして人生を謳歌する真逆のタイプだから、それを客観視してる読者の自分は「別れたほうがいいよ合わないでしょ」「でも別れたくないよね、分かるよ」というダブスタで揺れ続けてしまうー。
でも全登場人物には幸せになってほしいな。谷川先生の作品は過去すべて通しても悪人と言えるようなひとは出てこない。近年ネット私刑がますます加熱する不倫を描いていてすら嫌悪よりも魅力が勝ってしまう諏訪内さんと与のふたりなんて、もう、もうお互いが好人物過ぎて惹かれ合ってしまったことを否定できないもの。しかもそれでいてアンモラルな関係を美化はしていなくて、しっかりと否定してくれる白石くんがまたいい子なんだよ、物分かりのよさと食い下がる感じのバランス感覚が。そして失恋とその修復の物語に絵画修復師という職のロマンを投影しているのが巧み過ぎて。
そもそもあんなにも美しく終わった与の物語の続編を描くことに怖さや迷いはなかったんだろうか?と結構びっくりしたんだけど、谷川先生の中では与の時間が動き続けていて諏訪内さんとの思い出や断ち難い気持ちを抱えながら生きていて、白石くんと出会う……ってシナリオが進み続けていたのですね。そしてそれを読むことが出来ることがとても嬉しい。
長い歴史や壮大な物語を描く大作にも憧れるけど、小さな愛しい世界を最小単位の関係性の経過時間で表現するオムニバス連載もたまらない魅力があるなぁ。谷川先生の世界をずっと好きでいたいし、堂々とそう言える誠実な自分で在りたい。

追記:そういえば3巻で与がカナちゃんに自分の気持ちを懺悔みたいに告白するシーンがあったなぁと思い出して読み返してこの2組(3組)がそれぞれ過ごした年月があっての新エピソードなのだなぁとしみじみ感動してしまった。オムニバスだけど単話読み切りでもなくて、交差して続いている世界なのがいい。
#まんが

1456文字

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